当研究室では、味覚ディスプレイの展示を行いました。
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味覚ディスプレイ |
ピエゾ振動子という電圧をかけると振動する小さな板を使い、霧状に射出するという提示方法を採用しています。
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噴霧イメージ図 |
味の研究は食品会社を中心に進められていますが、正確な味覚の検査はあまり行われていません。以前から使われている提示方法は、『液体に浸したろ紙を舌の上にのせるもの(ろ紙ディスク法)』『マイクロピペットで液体を舌に垂らすもの(滴下法)』があります。
この方法では、味覚溶液をどのくらい舌に提示したのかがわからないのが難点です。
(例えば、溶液の量によって感じ方が異なるかもしれない)
そこで、このピエゾ振動子を使った提示方法です。
これならどのくらい噴射したのかを設定できるため、そういった難点をクリアしています。
またこの方法が従来の提示方法と差がないか調べたところ、差がでないことがわかりました。そのため、新しい提示方法として認められました。
現在、このディスプレイを用いた実験を行っています。
甘み・苦味・酸味・渋み・旨味 の五つの味を使い、提示順番と濃度を変更することで味の感じ方がどのように変化するのかを調べています。
展示模様
発表タイトルは『2種類の味溶液が噴霧可能な小型味覚ディスプレイの開発』。
ポスター番号は48番を割り当てられました。
(スーツ姿で説明をする図)
大会全体の詳しい話はこちら → 日本味と匂学会第53回大会ページ
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